本コースにて運用・管理されている次の施設には、実践的にメディアの知識・経験を得るための様々な最新鋭の設備が備わり、学生たちにとって万全な教育環境が整っています。
よりリアルで没入感の高いコンテンツを体感できるイマーシブイメージラボは、全周スクリーンを用いた自由な視点からの360°映像を見ることができ、あたかもその空間に入り込んだような体験ができます。また、高精細な8K2Kの大型パノラマ映像コンテンツの体験もでき、行ったことがない場所を仮想的に訪れることや実際に行けない様々なイベントをその場にいるかのような感覚を持って体験できる研究施設です。
クロマキー合成は、色の違いを利用して抜き取りたい被写体を別の映像に埋め込む合成技法で、特定の色の成分から映像の一部を透明にし、そこに別の映像を合成する技術のことです。背景色には人物の肌色と補色の関係にあるブルーやグリーンが多く使用され、映画制作、VFXなどの映像コンテンツ制作を行うスタジオで、主に「映像表現」「コンテンツデザイン演習Ⅰ」の授業で使用しています。
コンテンツデザインルームでは、メディア系の演習授業において、4Kなど高精細な映像編集を円滑に行うための高機能PCが設置されています。また本ルームの広いスペースを4つのブースに仕切るためのパーティションも設置しており、学生がグループワークや創作活動、研究活動などを集中して行えるような環境を整備しています。
メディアデザインに関する高度な教育、研究、制作を行うために、高性能なコンピュータ51台が導入されています。全てのコンピュータには、Adobe CCやMayaを始めとする最新のデジタルコンテンツオーサリング用ソフトウエアがインストールされており、高度なCG制作やAIプログラミングにも対応可能なCPUが搭載されています。メディアデザインコースの学生は、授業が行われていないときはこれらの設備を自由に利用することができ、授業の課題だけでなく自主的な作品制作やプログラム開発に取り組んでいます。
印刷実験棟1Fには、グラフィックデザインラボ、ヴィジュアルデザインラボ、デジタルデザインラボの3つの空間があり、従来の印刷技術から最新技術までを体験習得出来る設備があります。
リトプレス(平版)、シルクスクリーン(孔版)設備に加え、近年、デジタル製版機、3Dプリンタ、UVプリンタといったデジタル機材の導入も進めており、それぞれの特性を活かした表現や実験的な試みを探求する作品制作に取り組んでいます。
画像特殊実験棟の1階には,フィルム写真や印画紙による写真を現像することができる大暗室があります.現在,デジタル技術の盛期の時代ですが,この大暗室では,写真現像液などの化学薬品を用いて,昔ながらのフィルム写真を学生たち自らの手で現像することができます.この体験を通して,光を捉え記録する化学的な画像形成過程と画像記録過程について学ぶことができます.
画像特殊棟には2つの撮影スタジオ、および照明機器があり、ここで行われる演習や学生による自主的な創作活動を通して、映像メディアや写真についての幅広い知識、撮影技術などを習得し、メディアデザインの専門家として必要な感性や創造性をを身につけます。スタジオは、撮影スペースとしての機能だけでなく、学生による自主制作映像作品の上映や、近年盛んに行われているプロジェクションマッピングや、インタラクティブ作品の実験スペースなど、さまざまな用途で使用できます。
撮影した映像や音の素材を編集・加工・仕上げるスタジオで、4Kや8Kといった高精細映像技術や、より高い臨場感を再現できるマルチチャンネル音響技術にも対応できる最先端の編集スタジオです。また、録音ブースが設置されていて、ナレーション録音、ボーカル録音など、様々な音声収録を行うことができます。主に「映像表現」「アニメーション表現」の授業で使用しています。
多面撮影用スタジオは、曲面のホリゾントを持った本格的デジタル写真対応のスタジオがあり、また各種照明条件のプログラミングが可能です。また光学式のモーションキャプチャシステムを設置して、CGキャラクターのアニメーションや、研究における人の動きを正確に捉えるための記録を行うなど、カメラによる実写撮影だけでなく、高度なデジタル記録環境に対応できるように整備されています。