Faculty 教員一覧

  • 教授

    伊藤 裕之

    ITO Hiroyuki

    専門分野

    心理学

    主な担当授業

    視覚心理学

    研究室HP

    私の研究室では、視覚の実験心理学の分野を扱っており、文系と理系の中間あたりの領域になります。明るさ、形、動き、奥行きなどの知覚に関する実験を人間の被験者に対して行い、そのデータをもとに脳における視覚の情報処理を研究しています。新しい錯視を発見し、それを実験データとして数量化し、論文として世界に発表するというのが私の研究の典型的な道筋です。授業の科目としては「視覚心理学」を担当しています。錯視を用いることもあって、研究内容には親しみやすい部分もあるので、高校での出前授業なども積極的に行っています。

  • 教授

    金 大雄

    KIM Daewoong

    専門分野

    映像コンテンツデザイン

    主な担当授業

    映像表現
    アニメーション表現

    研究室HP

    映像やCGなどの「デジタルコンテンツ」を用いて、人々に楽しみや幸せを与えられるような、研究・制作を行っています。デジタルコンテンツ制作の分野は、複合的な表現領域であるため、幅広い分野に精通することが求められます。金研究室では、多彩なデジタルコンテンツの生成や表現手法、及びその問題点を探ってデジタルメディア表現の可能性を追求します。また、それだけでなく、現在ある社会的なニーズを的確に捉え、それを満たすことができる包括的なデジタルコンテンツの設計を実践していくことを研究の中心に据えています。さらに、チームワークとコミュニケーションを大事にしながら、お互いを尊重し、思いやれるような仕組みづくりと創造的なアイデアを生み出せる環境づくりを目指しています。

  • 教授

    須長 正治

    SUNAGA Shoji

    専門分野

    色彩・視覚科学

    主な担当授業

    色彩学
    メディアサイエンス演習II

    研究者情報

    私たちが見ている世界は多くの色で溢れています。そして、それらは私たちに様々な印象を与えてくれたり、情報をもたらしてくれたりします。しかし、外の世界にあるのは単なる光の波長情報であり、そのような色は存在しません。実は、色は私たちひとりひとりの脳の中で創り出されている個人的な体験なのです。さらに、この色を創り出す眼と脳の仕組みである色覚には多様性があることが知られています。研究室では、色彩科学の観点からの多様な色覚メカニズムの解明やそこで得られた知見の色彩デザインへの応用、そして、色覚の多様性を受容するための新しい色彩教育プログラムのデザインに取り組んでいます。

  • 教授

    竹之内 和樹

    TAKENOUCHI Kazuki

    専門分野

    メカニクスデザイン、図形科学

    主な担当授業

    メカニクスデザイン
    図形科学Ⅰ・Ⅱ

    研究室HP

    力学と機構の知識を活用してTechnologyとEngineeringに重点を置いたsTEamの作品の設計・製作に取り組んでいます。なんとなく眺めれば「おもちゃ」、しかし当該分野の基礎を持って見る人には「知のアーカイブ」になりうる作品を目指しています。それから、3次元と2次元の往還、ときには4次元も含めて、形の表現や認識に関する調査を続けています。一例として平治物語絵巻の牛車の車輪と屋形を挙げると、それらの特徴的方向や大きさの比較から、それぞれ異なる視点と規則とで描かれ、後でグラフィックスとして結合されていると結論しました。3次元の対象を2次元に表現するときの論理を紐解く作業は、なかなかに面白いと感じます。他に図の計算的利用、設計情報の指示法やデジタルモデリングとも長く付き合っています。情報を共有して協働するための3つの媒体の「ことば」と「図」と「式」の真ん中で、あれこれと考える毎日です。

  • 教授

    鶴野 玲治

    TSURUNO Reiji

    専門分野

    コンピュータグラフィックス

    主な担当授業

    コンピュータグラフィックス

    研究者情報

    CG(コンピュータグラフィックス)は立体物、自然景観、動植物、諸現象、光の特性、時には人の情動や印象などを数理科学モデルとして組み立て、コンピュータが理解できて描出できるようにする技法として開発されてきました。さまざまな技法が考え出され、リアリティ、臨場感、迫力が向上し、現実には不可能な現象や動きや形状変化を描き出し、コントロールできるようになりました。さらにはコンピュータ自身が学習して人間の想像を超える映像を描き出す技法などへも進化しています。次の時代のCGには何が求められるのか、我々は何をどのように解決し実現すればいいのか、何が人に幸せを感じさせられるのか、などを考えて研究しています。

  • 教授

    知足 美加子

    TOMOTARI Mikako

    専門分野

    彫刻、芸術学

    主な担当授業

    芸術論
    造形表現演習

    研究者情報

    私の専門は彫刻ですが、アート全般に関する研究教育に携わっています。「アート」はどこにあるのでしょうか。作品、時空間、感じる心の中…。総じていえばこれらの「美的なコミュニケーション」の中にあるといえます。アートは創造性や主体性を引き出し、心のいのちを養い、「想像する力」を拡げます。その力を養うことは、人間と世界の関わりをより繊細に豊かすると私は考えています。大学教育を通じて、みなさんが自由に創造性を発揮できるよう尽力しているところです。研究室の学生たちは、アナログとデジタルをつなぐ多様な表現(造形、漫画、アニメーション、パフォーマンス、ゲーム等)に取り組んでいます。

  • 教授

    原 健二

    HARA Kenji

    専門分野

    コンピュータビジョン、パターン情報処理

    主な担当授業

    メディアプログラミング
    コンピュータビジョン

    研究者情報

    画像処理やコンピュータビジョンなどの画像メディア工学について研究を行っています。近年は、360度全天球画像の緯度経度表現における解像度不均一性と極点における計算困難性の問題に対処するため、方向や座標系が異なる複数の格子系を重ね合わせた重合格子法による360度全天球画像処理について研究しています。明るさの範囲が通常の画像よりも広く通常のディスプレイでは表示が困難な高ダイナミックレンジ画像の解析についても研究を行っています。

  • 准教授

    麻生 典

    ASO Tsukasa

    専門分野

    知的財産法

    主な担当授業

    知的財産法
    知的財産マネジメント演習

    研究者情報

    知的財産法を専門に研究しています。知的財産法の中には、特許法、意匠法、商標法、著作権法など様々なものがありますが、芸術工学研究院に来てからは、周りの先生方の専門がデザインであることから、意匠法などデザインにかかる法律を研究することが多くなっています。特に最近では、デザイン保護法制の国際的調和や、AI創作デザインの法的保護、メタバースと知的財産法との関係などの研究を行なっています。また、比較法としてはフランス法に興味を持っており、フランスの知的財産法についても研究をしています。

  • 准教授

    石井 達郎

    ISHII Tatsuro

    専門分野

    映像表現・拡張映像表現

    主な担当授業

    映像表現
    アニメーション表現

    研究者情報

    私は、拡張映像の効果的表現に関する研究を行っています。拡張映像表現とは、プロジェクションマッピングをはじめとする、モニタやスクリーンなど本来の映像提示の枠を超えた表現手法です。最近では拡張映像表現が多用されており、映像提示空間内の鑑賞者に驚きや感動を与えます。私はこの拡張映像における、効果的な表現手法に関する研究が重要であると考えています。本研究では唐津市の唐津城、福岡県の貴賓館など、官公庁との共同研究などによるプロジェクションマッピングの制作、大規模な上映イベントの実施を通して、拡張映像の効果的な表現手法について実践的な研究を行っています。
    ヘッドマウントディスプレイを用いた映像表現研究も行いますが、基本的には、不特定多数の鑑賞者が、目を覆う巨大かつ高解像度な映像提示空間の中で、感動を共有するための効果的な表現法が何かを追求しています。

  • 准教授

    井上 光平

    INOUE Kohei

    専門分野

    パターン認識、画像処理

    主な担当授業

    コンテンツ工学
    クリエーティブ発想演習

    研究者情報

    斬新なアイデアで、写真に面白い効果をつけることに情熱を傾けています。画像処理の技術を駆使して、今までに見たことのない画像を作っています。自分で考えたアルゴリズムを実装して、美しい画像や面白い画像ができたときには、大きな喜びを感じます。さらに、それが論文になったときには、ニコニコになります。授業では、Pythonというプログラミング言語を用いた2Dゲーム作りを通して、プログラミングの楽しさをお伝えしています。

  • 准教授

    牛尼 剛聡

    USHIAMA Taketoshi

    専門分野

    コンテンツ環境デザイン

    主な担当授業

    ウェブサービスデザイン
    サイバー空間デザイン

    研究室HP

    みなさんは、「自分の人生が変わるほど大きな影響を受けた映画や音楽等のコンテンツ」に出会ったことはありますか?
    これまで、インターネットやスマートフォンをはじめとするデジタルテクノロジーの発展が、コンテンツ環境を大きく変化させてきました。そして、いま、人工知能(AI)が、それを新しいステージに向かわせています。
    私が主催する「コンテンツ環境デザイン研究室」では、最先端のAIを中心とするデジタルテクノロジーを利用して、「人とコンテンツの幸せな出会いをデザインする」研究を行っています。具体的には、インターネット上に存在する膨大なコンテンツから、ユーザが欲しいコンテンツを瞬時に検索したり、ユーザにとって本当に価値があるコンテンツを推薦したり、ユーザが必要としているコンテンツを自動的に生成するなど、人々に新しい豊かなコンテンツ体験を提供できるコンテンツ環境の実現にむけて様々な研究を行っています。

  • 准教授

    大島 久雄

    OSHIMA Hisao

    専門分野

    演劇学

    主な担当授業

    演劇文化論

    研究者情報

    学部では演劇文化論、大学院では演劇学特論を担当し、古代から現代まで受け継がれ、発展してきた演劇の形態について劇場と社会の関係、古典作品の受容、演劇論・演出方法を中心に講義しています。研究でもシェイクスピアを中心に現代における古典作品の受容について調査研究を行い、現代アジア・日本のシェイクスピア上演のようなグローバルでローカル、つまりグローカルな演劇上演・翻案の可能性をメディアの発達も踏まえて探求しています。メディア文化研究・実践の一環として考古的に取り上げるだけではなく古いメディアのリサイクルにも取り組み、SPレコードや蓄音機に関する研究成果を活用した公開講座・出前講義も毎年開設しています。

  • 准教授

    小野 直樹

    ONO Naoki

    専門分野

    画像解析処理

    主な担当授業

    メディア情報処理

    研究者情報

    コンピュータによる画像処理、認識に関する研究を行っています。例えば、動き情報、3次元奥行き情報の認識や色情報の抽出と分類処理について研究してきました。最近は、特に画像の高画質化、高解像度化処理等の画質改善処理方法を研究しています。そのような精細感を高めるための画像処理は、超解像処理と呼ばれ、高解像度化が急速に進むテレビジョン等において不可欠な処理となっています。その方法として、機械学習を用いた高解像度画像の生成について取り組み始めています。特にごく低解像度の顔画像から鮮明な高解像度顔画像を生成する時に、性別や年齢、表情などのいわゆる属性情報を付加して、生成する画像をコントロールする方法を研究しています。

  • 准教授

    妹尾 武治

    SENO Takeharu

    専門分野

    心理学

    主な担当授業

    心理学的思考法

    研究者情報

    妹尾武治。心理学者です。心のことを研究、勉強しています。特に知覚、その中でもものが見える仕組みを生物学的、哲学的、文学的に調べています。その総体を知覚心理学と呼びます。視覚駆動性自己移動感覚、通称「ベクション」をツールとして用いて、心を知ろうとしています。20年以上やっていますが、何一つわかりません。本当に難しい問題です。いくつか本を書いています。読んで下さったらとても嬉しいです。よろしくお願いします。

  • 准教授

    野村勝久

    NOMURA Katsuhisa

    専門分野

    グラフィックデザイン

    主な担当授業

    タイポグラフィックデザイン
    広告クリエーティブデザイン

    個人HP

    グラフィックデザイナーです。主に展覧会のグラフィックデザイン、企業や公共の広告制作に関わっています。展覧会の仕事では、ポスターやサイン類から、手に取るフライヤーやパンフレット、図録など、様々な媒体に対応するための幅広い知識と技術が求められます。また、広告では、「伝える」ための構築的な思考と表現力が必要です。刻々と変化する社会の中で、伝達力の早いビジュアルコミュニケーションは重要な役割を担っています。

    これらの仕事で、私が特に重視しているのはアイデアとタイポグラフィです。

    講義や演習を通じて、デザインの現場の空気感を伝えたいと思います。

  • 准教授

    冬野 美晴

    FUYUNO Miharu

    専門分野

    応用言語学、コーパス言語学

    主な担当授業

    言葉とコミュニケーション
    比較演劇メディア文化演習

    研究室HP

    応用言語学という分野で研究をしています。特に、ヒトがどのように意味をやり取りしてコミュニケーションを行うのかについて、言葉とそれ以外の記号を包括的に分析する「マルチモーダル分析」が専門です。言葉以外の記号としては、アイコンタクトやジェスチャー、声の特徴、イラストや図号など、幅広い記号を分析対象として扱います。また、分析成果のデータを基に、学習支援のためのアプリを開発する研究も行っています。たとえば、VR技術を使って、バーチャル会場でバーチャルオーディエンスと一緒にプレゼンテーションの練習を行うアプリを開発しました。これまでの分析成果から、プレゼンテーションにおける効果的なコミュニケーションの特徴が明らかになったので、その指標を使って、自動的にユーザーのプレゼンテーションを評価するプログラムを組み込みました。

  • 准教授

    何昕霓

    HO Hsin-Ni

    専門分野

    触覚情報学

    主な担当授業

    バーチャルリアリティ
    クリエーティブプロトタイピング演習

    研究室HP

    私の研究領域は感覚知覚情報処理です。その中でも特に触覚や、触覚と他の感覚(視覚や聴覚など)との相互作用について研究しています。具体的な研究テーマとして、「ぬくもり」や「手触り」といった質感の認識に触覚情報がどのように利用されているのか、または、触覚が情動や価値といった感性認知にどのような影響を及ぼすのか、といったような内容を扱っています。研究の目標として、人間本来の感覚特性をうまく利用して、新たな情報技術の可能性を提案することを掲げています。

  • 准教授

    牧野 豊

    MAKINO Yutaka

    専門分野

    インスタレーション、パフォーマンス、コンピュータ音楽

    主な担当授業

    コース融合プロジェクト

    個人HP

    The Laboratory (牧野豊研究室)では、実践と理論の両面から、哲学、心理学、神経科学、コンピュータサイエンス、建築学、音響工学など、さまざまな領域の知見を芸術表現方法に融合する学際的研究をしています。これにより、人間と環境との新たな関係性を作品として提示することを目的としています。

  • 准教授

    松隈 浩之

    MATSUGUMA Hiroyuki

    専門分野

    デジタル映像デザイン

    主な担当授業

    ゲームデザイン

    研究者情報

    社会問題の解決を目的とした「シリアスゲーム」やゲームの要素を他の領域で活用する「ゲーミフィケーション」が専門領域です。具体的な活動として高齢者のリハビリ・ヘルスケアを支援するゲームを開発・研究するシリアスゲームプロジェクトを推進しています。また、福岡ゲーム産業機構というゲーム企業、福岡市、九州大学の産官学連携による活動にも参加しています。関連して、メディア芸術分野の活性化を標榜した『アジアデジタルアート大賞展』というアートコンペティションの運営にも力をいれています。

  • 准教授

    森本 有紀

    MORIMOTO Yuki

    専門分野

    コンピュータグラフィックス

    主な担当授業

    数理造形と表現演習

    研究室HP

    コンピュータグラフィックス分野において、非写実的な表現をメインに研究を行っています。非写実的な表現とは、写実的でないCG表現全般を指し、絵画、イラスト、アニメーション、などを代表とし様々なものが含まれます。本研究室では人の創作活動を支援するCG関連技術をプログラミング開発します。これまでに、染色模様のシミュレーション、イラスト美化/生成、アニメ風表現生成、デザイン支援、動植物への動的プロジェクションマッピング、非写実的レンダリング、エフェクト/画像の生成などの研究を行いました。研究の応用例として作品を発表することもあります。

  • 助教

    工藤 真生

    KUDO Mao

    専門分野

    サイン計画、視覚記号

    主な担当授業

    グラフィックデザイン 
    コミュニケーションデザイン演習Ⅱ

    研究者情報

    グラフィックデザインの中でも、特にサインデザインやピクトグラムを対象にしています。
    調査・実験・分析・評価を踏まえて、デザインに活かすところまでを目指しています。
    サインとは、人を目的地に誘導したり、注意を促したりするなど、人が行動をするために必要な情報を伝えるためのデザインです。ピクトグラムは、言語に頼らず意味や情報を伝える視覚記号です。サインもピクトグラムも、言葉の壁を越えるためのデザインです。そのため、駅、空港などの不特定多数の人が出入りする場所や、オリンピックや万国博覧会などの国際行事でよく使用されます。
    私は、知的障害や自閉スペクトラム症を有する人の「見え方」と、「見たものをどのように受け取る」か、の視覚認知特性に着目しています。実験や分析から、どのようなデザインがわかりやすいのか、また障害に関わらず、共通するわかりやすいデザインはどのようなものかについて、明らかにすることを目指しています。研究結果は、公共施設や、国際行事などのサイン計画に活用し、デザインで社会に寄与できるように努めています。

  • 助教

    藤 紀里子

    TOH Kiriko

    専門分野

    ウェブデザイン

    主な担当授業

    情報デザイン
    コミュニケーションデザイン演習I

    研究者情報

    専門は、WEB、UIを中心とした視覚情報デザインです。ユーザーにとって見やすく使いやすい情報設計、インタラクティブ性を用い体験を豊かにする表現、そして、それらの開発方法および評価方法について研究しています。視覚デザインにおける個々の要素が与える影響についての実験や複数のメディアを組み合わせてトータルなユーザー体験を形成する試みなど、いずれにおいても、利便性、活用性を高めることで、コミュニケーションを円滑化および活性化させるデザインが目標です。