グラフィックデザインの中でも、特にサインデザインやピクトグラムを対象にしています。
調査・実験・分析・評価を踏まえて、デザインに活かすところまでを目指しています。
サインとは、人を目的地に誘導したり、注意を促したりするなど、人が行動をするために必要な情報を伝えるためのデザインです。ピクトグラムは、言語に頼らず意味や情報を伝える視覚記号です。サインもピクトグラムも、言葉の壁を越えるためのデザインです。そのため、駅、空港などの不特定多数の人が出入りする場所や、オリンピックや万国博覧会などの国際行事でよく使用されます。
私は、知的障害や自閉スペクトラム症を有する人の「見え方」と、「見たものをどのように受け取る」か、の視覚認知特性に着目しています。実験や分析から、どのようなデザインがわかりやすいのか、また障害に関わらず、共通するわかりやすいデザインはどのようなものかについて、明らかにすることを目指しています。研究結果は、公共施設や、国際行事などのサイン計画に活用し、デザインで社会に寄与できるように努めています。

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