現在のお仕事を教えてください
フォント開発の企画や進行管理、PRや出版物の企画・制作、お客様へご提案するフォントの検討支援などを担当しています。
私たちが普段見かける文字やパソコンで使用しているフォントは、一文字一文字デザインされ、さまざまな機能が搭載されてできています。加えて文字は、遥か昔から人間の暮らしとともに培われてきた文化のひとつです。そうした意味でフォントは、まさに「デザイン」と「工学」が融合したものなのではないかと思います。
まだまだ勉強中ですが、文字の伝統文化を大切にしつつ、今やこれからを生きる人々の暮らしに彩りを添えられるようなフォント開発に貢献できるよう励んでいきたいと思います。


あなたの学生生活について教えてください。
「デザイン」と「工学」の結びつきや、それを社会のためにどのように活かすことができるかを学びたいと思い、芸術情報設計学科(現メディアデザインコース)に入りました。
入学当初、私はプログラミングやコンピュータグラフィックスなどの知識はほとんどなく不安もありましたが、クラスメイトにもたくさん助けられ、楽しみながら取り組むことができました。学科内の有志で開催した企画展に携わることができたのも思い出深いです。
また、学業以外にも、アルバイトやインターンシップなどでさまざまな経験ができ、とても充実した4年間でした。
受験生に向けてのメッセージ
芸工は「学べる領域の広さ」と、それらすべてにおいて「実際に手を動かすフィールドやサポートがあること」が大きな魅力だと思います。芸工でのヒト・モノ・コトとの新たな出会いが、自分の可能性をさらに広げてくれるはずです。私も、芸工での学びで視野が広がり、現在の糧になっていると心から感じています。
やりたいことが決まっている方も、迷っている方も、少しでも芸工に興味を持ち、ここで学びたい!と思っていただけていれば嬉しいです。
みなさんの学生生活が実り多きものになりますよう、陰ながら応援しています。